わこの日記

精神科閉鎖病棟入院③


病室のベットに案内され、身の回りを整理する。
外が見られるのは、この大きな窓だけ。
病室にしては大きい。
外と繋ぐ窓。
良かった…本当に窓側で…
たくさん持ってきた本、
タオル、歯ブラシ、コップ、着替えなど
ひとつひとつ 片付けた。
引き出しが1人にひとつある。
どう考えても、長期入院並の大きさ…


携帯まで取り上げられるとは思いもしなかった。
誰とも連絡出来ない。
ナースステーションでテレフォンカードを
購入すれば、フロアにある公衆電話から電話ができるらしい。
フロアも外へつながるドアは鍵。
飲み物すら、無造作に置かれたお茶から・・・自分で入れる。
お金も持たされないから自販機もない。
喉が乾いても、そのお茶しかない。


あまりにも喉が乾いて、コップを持って取りに行ったら・・・なかった。
容器を傾けても出なかった。
こんなに喉が乾いてるのに?

すると、髪がボサボサで無駄に声が大きい😢
入院患者と思われるおばあちゃんが
「なに!?お茶!?ないっ!?かしてみ!入れたるわ!!」
と…大きなお茶が入ってるものを傾けて持ち上げ…入れてくれた。
この人は、きっと世話好きな優しい元気な方
だったのだと思う。



食事は、決まった時間にワゴンで運ばれてくる。

ガラガラその音がすると、みんながゾロゾロ出てくる。
そのワゴンに群がって…男性フロアから、女性フロアから、
わらわら…と人が出てきて 大きな食堂に集まってくる。
部屋ごとに座るところが決まってるらしい。
だから、横も前も いつも同じ顔。

でも、私はその食堂には行かなかった。
入院した日のお昼も、夜も、行けなかった。


質素な食事だったな。


あの集団の中には、どうしても入れなかった。
行かなきゃ…と頭で思うんだけど、行きたくない。
行けない。
その気持ちの方が大きかった。
看護師さんが、特別に部屋に持ってきてくれた。
でも食べれなかった。



廊下で鐘が鳴ると、どうやら薬の時間のようだ。
そんな事、聞かされてないから、言ってくれないと分からない。
「この音がなったら出てきてね。」
決して強い言い方ではなかったのに 悲しかったのを覚えている。

一列にズラ〜っと並んで 燕のヒナみたいに口を開けて 
薬を入れられて、お水で飲んで、また口を開け舌を上げ
飲んだか確認までされる。
毎回。


だんだん嫌になってきた…
何してるんだろう。
私は。こんな事されて…という思いになった。
屈辱的な扱いにしか思えなかった。
私は子供じゃない…。















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